この度「辰巳用水」が、令和2年9月15日(火)~16日(水)に札幌市で開催された、第22回国際水圏環境工学会アジア・太平洋部会(IAHR-APD)国際会議において、永続的かつ国際的に重要と認められる水施設に対して授与される「国際水圏環境工学会アジア・太平洋部会 水環境遺産賞」に選定されました。
(受賞機関:辰巳用水土地改良区、金沢市、石川県)
(推薦者:NPO 法人 辰巳用水にまなぶ会)

「国際水圏環境工学会アジア・太平洋部会 水遺産賞」を日本で初受賞

受賞の理由
(1) 江戸期の工事として、非常に高い土木技術が評価されたこと。
  ア 3.3km の用水トンネルを、精密な測量器具がなかった中で正確に掘り進んだ技術
  イ トンネルを含む約11km の辰巳用水をわずか9 か月余りで完成させた優れた技術
  ウ トンネルのわずかな勾配を保つ測量技術
  エ 堀をはさんで逆サイフォンにより送水するにあたり、お城までの高い水頭差を克服した技術


(2) 当初の完成後も地震などによる甚大な被害に対し適切な復旧を行うなど、現在まで約400 年間、様々な対応をしながら適切な維持管理を行い、金沢城への多目的給水、農業用水と金沢市街への給水により金沢の歴史的・文化的景観を創出するなど、社会に大きく貢献していること。
(辰巳用水の技術の詳細などは【推薦書:PDF】をご覧ください。)


今までの国際水圏環境工学会アジア・太平洋部会水環境遺産賞受賞施設
・2016 年 コロンボ大会(スリランカ)
 「Parakrama Samudraya」・・・1100 年代後半に築かれた貯水池、排水路
・2018 年 ジョグジャカルタ大会(インドネシア)表彰なし
・2020 年 札幌大会(日本)以下の3施設
 「狭山池」大阪 大阪狭山市
 「辰巳用水」石川 金沢市
 「石狩川流域における入植初期の治水・利水施設群」北海道
それぞれの施設が、古代、近世、近代を代表している。日本は連綿として治水・利水の課題が多く、技術が進展し、それぞれの時代に優れた施設が築造された。


国際水圏環境工学会(International Association for Hydro-Environment Engineering and Research,略称IAHR)とは、1935 年にヨーロッパ諸国の水工学研究所を中心として設立され、水工学関係の国際的学術団体としては最も古い歴史を持つ。(関係国は182 ヶ国)

コメントを残す